塩レモン

塩レモン を始めて作って食べてから「これはないと困る!」と常備するようになりました。 作り方 も紹介します。
今までに作ったことがない味に料理を作る楽しみがグンと増えますよ。

塩レモンとは

今では、レシピサイトでもよく作り方が紹介されてるのでご存知の方も多いでしょう。
塩レモンはモロッコ料理によく使われる調味料。
始まりは旬が過ぎたレモンやレモンの産地から遠いところでもレモンを活用できるようにと保存するためにピクルス液に漬け込むようになったことのようです。

レモン

塩レモンは塩とレモンを瓶などの容器に入れて保存、発酵させてできます。
スープやサラダ、肉、魚料理、パスタなど幅広くりようできるから本当に万能な調味料です。
レモンの皮も漬け込むので、風味がすごく引き立ちます。
スープの調味料としてほんの少し入れるだけでもレモンの風味は失われることはありません。

塩レモンの栄養は

塩レモンは発酵の過程の間に、レモンのビタミンやミネラルはほとんどが失われるそうです。
レモンの栄養をつい期待してしまいがちですが、そうではなかったんですね。

代わって、発酵によりビタミンB、オメガ脂肪酸やプロバイオティクスが作られるのだとか。

塩レモンのいい影響

プロバイオティクスとは、人体にとって良い影響を与える微生物のことです。
英国の微生物学者Fullerによる1989年の定義によると「腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物」だそうで、十分な量が摂取された後に、腸内で良い効果をもたらす生きた微生物のことだと現在言われています。
また、このような良い微生物を含む食品のこともプロバイオティクスと呼ばれるようです。
プロバイオティクスの候補として、乳酸菌やビフィズス菌があげられますが、科学的にそれらの効果が証明された乳酸菌やビフィズス菌は特定の菌株に限られているそうです。

発酵によって代わりに作られるプロバイオティクスが、発酵食品として助けになってくれるんですよ。
サラダの調味料として使ったり、お肉料理の下ごしらえで漬け込んだりする人も多いと思いますが
この、微生物が消化されにくい食品を消化しやすくして腸内で消化吸収を高めてくれます

これは、同じく発酵させて作る調味料の塩麹やしょうゆ麹も候補として挙げられます。
発酵食品が免疫力を高めるためには効果的であると言われ、免疫力を上げるために発酵食品を積極的に取った方がいいという話が広まり、巷では納豆が品薄状態になっています。

夕方にスーパーに言ったら納豆のコーナーが空に・・・なってるのを目にします。
納豆も、もちろん、身体の為によい食品です。
でも、納豆だけでなく塩レモンや塩麹、しょうゆ麹、ヨーグルトなど日頃から食べていたら納豆がもし、品切れで買えなくても慌てることはありません!

塩レモンの作り方

塩レモン

塩レモンは誰でも簡単に作ることができます。
特別な調理器具や手間などが必要ないのもありがたいです。

用意するもの
レモン・塩・保存用瓶・計り

レモンに対する塩の量はレモンの10~20%です。
塩の濃度は高い方が、長期間の保存に向いています。

作りやすい量はレモン3~4個くらいでしょうか。

レモン300gでしたら塩20%入れるとして60g

塩10%にすると30gです。

1.まず、保存容器を煮沸消毒しておきます。

2.レモンをきれいに洗い水分をふき取ります。

3.レモンを、輪切りやくし切りなど、お好きな形にカットします。

4.保存容器に、塩⇒レモン⇒塩⇒レモン と交互に入れていきます。
押し込みながら詰めていきましょう。

5.最後に塩をかぶせるようにして蓋をします。

6.日の当たらない涼しい場所で(常温)で4日から1週間くらい置きます。
(1日1回は塩がまんべんなく混ざるように振ります。)
7.レモンの液がとろっとしてきたら出来上がり♪

後は、冷蔵庫で保存します。

初めはさらっとしていたレモン液が、とろ~りとなります。
レモンを箱買い、またはたくさんもらった時に一度で使い切れない時の保存方法の記事はコチラです。
一度で使い切れないレモンの保存方法

塩レモンを作る時の注意点

塩レモンは、レモンを皮ごと使うので、使用するなら国産で無農薬がおすすめです。
輸入レモンは日本で禁止されてる農薬や防カビ剤、ワックスが使用されているためです。
国産でも農薬が使ってあることもありますが、輸入レモンほどの心配はないようです。
でも、無農薬でない限りはしっかり洗ってから使った方が良いですね。

輸入レモンを使用する場合には、お湯をかけながらたわしでゴシゴシ洗う、塩で揉むように洗ったり、熱湯にさっと通すなどすることで防カビ剤やワックスなど洗い落とすことができます。
しっかりワックスなど洗い落としてから使うか、心配なら皮を剥いて作るかです。

ただ、塩レモンの風味は皮によるところが大きいので、できれば皮ごと使用したいです。

保存する瓶は、百均のものでもいいし、コーヒーの空き瓶とかで充分です。
私はコーヒーの空き瓶をよく使います。

蓋がガラス製の瓶だと大きくて作り置きにいいですよね。

保存する瓶

私はコーヒーの空き瓶で保存しています。
塩を使うので、蓋がスチールだと錆びることが心配なのでプラスチックやガラスが良いです。
蓋がスチールの場合は念のためにラップしてから閉めた方がよいと思います。

塩レモン

塩レモンの保存期間

保存は、塩分の濃度や保存環境にもよりますが半年から1年ほど保存できるとか。
取り出すときに雑菌など入らないように箸やスプーンに余分な水分が付かないようにしましょう。

塩を使う代わりに塩レモンを使うだけでさわやかな風味でいつもと違う美味しさが味わえます。

私の場合塩を20%にしていますが、塩レモンの名の通り塩分の味付けとして使うので入れすぎ注意です。

少しずつ試してみてくださいね。